2010年09月02日

日本の長期金利から、中国のバブルまで?!

税理士 名古屋/名古屋市の税理士 細江貴之

名古屋の税理士 細江会計事務所では、朝礼が行われています。
その朝礼にて、順次、所員が与えられたテーマをもとに3分間スピーチを行っています。

8月のテーマである「今朝のニュースから 」のスピーチをご紹介させていただきます。

8月上旬の朝礼内容のたま、話題がちょっと旬でない部分もありますが……
このような話題があがっていました。


日本の経済について話そうか、中国の景気・中国を舞台としたことを話そうか、
他のニュース、例えば、ホステスさんが幼児二人育児放棄したりとか、100歳以上人が実際いないんじゃないかと最近いろいろな事があり、
迷ったんですが、そういうことは、他の方が話されるかと思いますので、
僕は、得意の経済について、話すことにしました。
経済を知っていれば、社長さんと話が出来、さすが、税務、経営のプロだなと思われるので、経済の話をしたいと思います。

日経の一面を見ましたら、長期金利が1.02%に低下しております。
長期金利とは、日経に載っているのは、10年国債の話で、国債の評判・格付けだと思えばいいと思います。
1.02%というと7年前の水準です。
ついこの間、僕は、1.30%からどんどん下がっているなぁと気がしていました。
けれども、最近は、急速に下がっているという状況です。

株価の方は、ここのところ、数日は、ちょっといいですけれども、1万円をずっとわっていたような状態、これをどうみるかってことになります。
日本株は、実際9700円台も危ないぐらいしか、実は記憶がなくて、9700円台であるのは、簡単に言うと、アメリカ、ヨーロッパに元気がないからということになります。
アメリカは、特に、全米の決算結果が発表されて、見通しよりも思ったほど
よくないということで、アメリカ株を買うよりは、他の物に投資しようという動きがあり、その流れから、日本株も、少し株があがってきているというような状況です。
ただ、日本株も、力がないですし、今後どうなるかわからないということです。
また、日本株は、海外投資家が結構買っていますので、海外の情勢からも、目が離せないです。
最近では、ヨーロッパの方の銀行の決算が思ったより、いいと言うことで、
ヨーロッパの銀行株が買われたりしています。

それから、投資についてですが、ファンド金が多く、
今後いくつかの投資先として、日本株、ヨーロッパ株などの中から、
今後を考え、日本株を少しはずしていった方がいいという動きもあるので、
ファンドの組み替えが行われた場合、日本株が下がる危険性があるということで、日本株も先行き不透明というのが正直なところだと思います。

で、そんなことから、どうなったかと言うと、国債を買うわけです。
国債、日本の格付けは、そんなによくないです。
最近、中国の格付け会社の格付けをみていたら、日本の国債は、世界15位で、韓国が14位です。
韓国より低いのかと思いました。
まぁ、中国独自でつけている格付けなので、ちょっと違うかもしれませんが、そんなよくない状況のため、他にお金を預けるよりは、国債を買う方がいいということで、どんどん買われているようです。

これは、日本の国債、日本の国力が、日本が信頼できることで、国債の価値もあがります。
ということは、需要と供給でいえば、需要が多いわけですから、金利が下がるってことになるんですが、
実際は、他が元気がなさすぎて、やむなく日本国債を買っているということで、
むしろ、経済的にいうとヨーロッパ、アメリカも、デフレ気味で、なかなか投資先がなく消去法として、日本の国債が買われているということなので、経済も苦しい感じがします。

逆に、中国では、不動産バブルと言われておりまして、資金をどんどん放出していきますと、市場に回るお金が増えすぎてしまいます。
そうすると、あふれたお金っていうのは、どっかにいきますから、結構、不動産にまわってくるということが多いです。
そうすると、例えば、不動産の実際の価値は、5千万しかないのですが、
どんどんあがるだろうと見越し、「7千万で買うわ」「じゃ、僕が8千万で買うわ」と、オークション形式で吊り上っていって、5千万よりも高い価値で不動産価格が成立しているというのが、バブルの状態になります。

このように、お金が市場に流れすぎることを懸念して、インドや中国では、金利を上げにかかっています。
金利をあげると、個人・企業がお金をかりにくくなるからです。
そうすることで、市場にでまわるお金が少なくなり、バブルを抑制することができるという動きです。
今の中国も、インドも、バブルを経験したことがないので、どこまで歯止めをかけることができるかということになります。

しかし、中国のバブルが崩壊するようなことになった場合、
日本も、中国向け輸出というのは、非常に大きなウェイトを占めていますので、少なからずも、日本に影響を与えるのではないかと思っております。

posted by hosoe at 11:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 経済 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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